心理テスト “ブーバ・キキ効果” とは?(中村 哲之 教授)

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2つの図形、どちらが「ブーバ」でどちらが「キキ」?特に意味がない名前なのに、なぜかほとんどの人が同じ答えになるんです・・・。

この2つの図形に名前をつけるとしたら、どちらが「ブーバ」でどちらが「キキ」だと思いますか?

東洋学園大学の学生、教職員、イギリス人のインターンら21人にリサーチを行いました。その結果は・・・?

ほとんどの人が、左の図形がブーバ、右がキキと答えました。
これは「ブーバ・キキ効果」と呼ばれ、言語・性別・年齢関係なくほぼ同じ結果になるという研究結果が出ています。

この現象については、「ブーバ」「キキ」と言った時のくちびるの形と似ている図形を選ぶ、という仮説が有力です。人間の認知能力は、音のイメージと形のイメージに類似性を見出そうとするのです。

▼今回の先生は…

中村 哲之 教授
Noriyuki NAKAMURA

京都大学文学部卒業。同大学院博士後期課程修了。日本学術振興会特別研究員、千葉大学先進科学センター特任助教を経て現職。知覚や記憶、思考といった心の働きについて実験を通じて明らかにする「認知心理学」を専門とし,特にヒトを含めた動物の心の働きに関する多くの研究業績がある。「英単語よりも好きなアイドルの名前のほうが覚えやすいのはなぜ?」「手品のマジックが見抜けない理由」「『カッコいい』『可愛い』といった感性の測り方」など、身近なテーマを取り上げた授業も人気が高い。
専門分野:比較認知心理学

詳しくはこちらの動画でご覧ください!

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