“パーソナルスペース”って何?(相羽 美幸 教授)

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ラッシュの電車で他人と至近距離で向き合ってしまったとき、あなたはどう感じますか?

人はそれぞれに心理的な縄張りを持っています。その縄張りに他人が侵入してくると嫌悪感や不快感を感じるのです。
このような、他者に入ってきて欲しくない個人空間を「パーソナルスペース」と呼びます。

パーソナルスペースの実験
止まったままの人と近づく人、二人の間隔を詰めていき、止まったままの人が不快に感じた時点の距離(パーソナルスペース)を測定します。

【実験1】
目が合わない状態のパーソナルスペース
結果:91cm

【実験2】
目を合わせた状態のパーソナルスペース
結果:142cm

目を合わせた状態で近づいた方が、パーソナルスペース(=他者に入ってきて欲しくない個人空間)は大きくなります。

パーソナルスペースの大きさは“視線の有無”だけでなく“相手との親しさ”や“育った文化”によっても異なることが分かっています。

▼今回の先生は…

相羽 美幸 教授
Miyuki AIBA

学習院大学文学部卒業。筑波大学大学院人間総合科学研究科修了。同大学医学医療系助教を経て現職。社会的環境のなかで、個人や集団がどのような条件のもとでどのような行動を示すかについて科学的に研究をする「社会心理学」を専門とし、その中でも特に「恋愛心理学」など、対人関係について多くの研究業績がある。
専門分野:社会心理学、社会精神医学

詳しくはこちらの動画でご覧ください!

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